医学論文「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(Massachusetts Medical Society 1993)」に発表された研究論文では、くるみを4週間食べただけで悪玉コレステロール値が約16%減少した。治療薬ほどではないが改善効果が確認された。

循環器の専門誌(Wolters Kluwer Health 2004)サーキュレーションに発表された研究論文によれば、高脂血症患者20名にくるみを4週間食べてもらい、動脈の固さを測定。
食べる前は動脈硬化の基準値6を下回る3.6(値が低い方が固い)だったが、4週間後は5.9(柔らかくなった)に改善した。
クルミの主な栄養成分は、7割が脂質。他たんぱく質と炭水化物(食物繊維含む)
クルミに含まれる「αーリノレン酸」はEPAやDHAに体内で変化して、動脈硬化を抑制すると考えられている。
DHA、EPAは青魚に良く含まれる成分。

クルミには血管のダメージを防ぐビタミンE等の抗酸化物質も豊富に含まれ、食べ続ける事で効果が期待できる。
クルミ以外で「αーリノレン酸」が多く含まれるのは、ホウレンソウとゴマ。ただし、クルミ1個分のαーリノレン酸を、ホウレンソウで摂取しようとすると22.5株を摂取しなければならない。ゴマだと360グラム。
九州大学の研究で、健康な男女40名に、1日にくるみを7個(42グラム)摂取させたところ、1カ月後悪玉コレステロール値が10%下がった。
情報源:みんなの家庭の医学スペシャル 「名医が認めた!医食同源SP3」
放送日:2014年4月